ある滞西録

ベルリナーレのあとに

最近つぎのステップへの決断をするというできごとがあって、それはおおむね希望の方が大きいことだった。

リスボン、七つの丘の町

七つの丘の町、リスボン。すばらしいパノラマを約束する、七つの丘の展望台。その上一面に、高く、低くつらなる、色とりどりの家々。それが、リスボンだ。フェルナンド・ペソア

旅の途上 経由地ヘルシンキにて

関空を発ち、ヘルシンキに向かう機上にいる。大阪の夜景がみるみる遠ざかり、故郷の風景や家族の顔が浮かんで胸を締め付ける感傷に少し涙ぐんでしまう。時折、わたしは自分がいつまでも大人になれない子どものように感じる。

11月の記憶

何を書くか考えているうちに季刊発行になってしまいそうだ。だからあまり考えずに推敲なしでいきます。とても脈絡がない。

秋によせて

このうつくしい季節の中にずっと閉じ込められてしまいたい気がする。たとえこれから数十年の月日が流れ去っても、わたしの2023年の秋は一葉の絵葉書のようになって、この場所に堆積する記憶の一層として、発光し続けるだろう。このところ、場所は記憶をとど…

冬から春になる

■1月後半ぐらいから断続的に体調不良が続いている。突然熱がでたり、夜眠れないことがある。仕事は突如繁忙期になり息をつくひまもなく、わたしは重い身体と精神を自らの枷にしながら、欧州の暗い冬の底に沈んでいた。

冬のおわり・週末の記録

■土曜日。10時頃まで惰眠を貪ったのち、運動をしようと思い立ってランニングシューズに履きかえた。

ドナウの真珠と川沿いの靴

ブラチスラヴァから、長距離列車に乗ってブダペストに移動した。

クリスマス・イブのブラチスラヴァ

昨年の秋にスペインに居をうつしてから、仕事の休みを使っていくつかの周辺諸国に旅をした。

アンネ・フランクの家に行く

アンネの日記を初めて手にしたのは小学生のときだった。